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感光剤

スクリーン印刷の際に、印刷するインキを保持する大切な役割を果たしているのが感光剤です。感光剤により使用できるインキの種類やインキの厚さ、印刷精度、印刷解像度に影響を及ぼしますので、予め適性を確認しておくことが重要です。海野技研では独自技術により、特徴を持たせた様々なオリジナル感光剤を取り揃えております。

EG版シリーズ(感光性樹脂)

EG版シリーズ(感光性樹脂)耐水性・対溶剤性を兼ね備えた感光剤シリーズです。
一般的なジアゾ系感光版に比べてはるかに短い露光時間で、しかも完全硬化による安定したシャープなエッジのスクリーン刷版が比較的簡単な光源や器具でも製版できます。

【EG版感光剤(オリジナル)の特徴】
 高感度|作業性向上|長期保存|高解像度|優れた耐水性・耐溶剤性


高感度

”EGラピッド”は、特殊な感光性樹脂により、従来のジアゾ系感光剤に比較して1/15というはるかに短い露光時間で完全硬化します。

・高圧水銀灯を使用した場合の露光時間の比較

  EGラピッド感光剤 一般のジアゾ系感光剤
露光時間 10~15sec. 150~210sec.

※光源との距離 : 1.1m

・ブラックライトを使用した露光時間の例
”EGラピッド”の露光には、一般の製版用露光器よりも安価な特殊照明用蛍光灯(ブラックライト)も使用できます。

  膜厚 露光時間
テトロンスクリーン 0.012mm 60~120sec.
ステンレススクリーン 0.012mm 90~150sec.

※光源 : パナソニック ブラックライトブルー蛍光灯15W~40W

明るい環境での作業が可能

暗室や黄色蛍光灯下では製版作業の大敵ホコリも目に付きにくいため、作業は効率が悪くなります。
その点、EG版シリーズは通常の蛍光灯などの環境下で作業できますので、作業効率の向上が期待できます。

製版工程の時間短縮

EG版シリーズによる作業工程は、一般的なジアゾ系感光剤よりも簡略化できますので、歩留まりの向上にも貢献できます。

EG版シリーズ 露光 → 水による 現像 → 乾燥 → 完成
ジアゾ系感光剤 再露光 → 完成

※EG版シリーズは製版後の再露光工程が不要です。

長期保存が可能

未製版のEG版シリーズは、遮光した環境下で約2年間の保存が可能ですので、版の管理が容易です。

シャープな解像性

EG版シリーズはシャープな直線的な印刷が可能になります。

優れた耐水性

EG版シリーズの耐水性は抜群ですので、水性インキにも気軽に安心して使用できます。ジアゾ系感光剤に見られる梅雨時期のベタつきからも解放されますので、作業時間の短縮が期待できます。

抜群の耐溶剤性

EG版シリーズは一般的に使用されている溶剤に侵されることがありません。溶剤系グラフィック用インキ、UVインキ、レジストインキ、Agペースト、カーボンペースト、接着剤等さまざまなインキにご使用いただけます。

バランス版シリーズ(ジアゾ系感光剤)

ジアゾを使用したタイプの感光剤です。様々な用途へ対応するため、それぞれに特徴を持たせております。主に溶剤系インキ用のスクリーン製版ですが、バランスⅡ-Wは耐水性を有しています。 バランス版シリーズは、感光剤単独でも販売しております。1液タイプなので一般的な2液混合ジアゾ系感光剤と異なり混合の手間が不要です。

直間法(ジアゾ系感光剤)

あらかじめフイルム状に製作した感光剤をスクリーン製版に貼り付ける方法です。製版現像後のエッジが大変シャープになり、印刷時のにじみ量を低減できます。

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